ソフトウェアの構成と初期設定

ソフトウェアの構成

キネトスケイプの ZIP ファイルを解凍するとたくさんのファイルが現れますが、重要なのは以下のファイルです。

  • PresentationInstaller.exe （インストーラー）

    • プレゼン資料やアプリケーションをインストールするためのソフトウェアです。

    • このマニュアルではサーバー PC で起動しますが、他の PC でもかまいません。

  • InstallSettings.xml （インストーラー設定ファイル）

    • Quest と ID を関連付けるための設定ファイルです。

  • Server/PresentationServer.exe （サーバーアプリケーション）

    • 参加者がお互いを見ることができるように、また、教師役がめくったページが生徒役にも見えるように同期するソフトウェアです。

    • サーバー PC で起動します。

  • presentation/Apk/presentation.apk （Quest 用クライアント APK）

    • Oculus Quest にインストールされるソフトウェアの本体です。

  • presentation/PresentationDocument （プレゼン資料）

    • プレゼン資料を入れるフォルダです。

  • Setings/settings.xml （アプリケーション設定ファイル）

    • サーバー・クライアントどちらでも使用される設定ファイルです。

    • サーバーの IP アドレスを指定するのに使用します。

  • AdminConsole/AdminConsol.exe（管理コンソール）

    • 管理コンソール本体です

  • CalibrationViewer（キャリブレーションビュアー）

    • キャリブレーションの状態を確認するビュアーです

  • PresentationSupportApp（プレゼンテーションコントローラー）

    • プレゼンテーションを部分的に操作するAndroidアプリです

ソフトウェアの初期設定

サーバー PC にファイルを配置する

キネトスケイプの ZIP ファイルを解凍して任意の場所に配置してください。

インストーラー設定ファイルを編集する

お持ちの Quest と ID を対応付けします。これにより、教師役・生徒役の割り振りも行います。これを行うためには PresentationInstaller.exe とおなじところにある、InstallSettings.xml を編集します。

InstallSettings.xml
<Settings>
  <Quest Serial="Quest のシリアル番号" ID="100" />
  <Quest Serial="Quest のシリアル番号" ID="1" />
  <Quest Serial="Quest のシリアル番号" ID="2" />
  <Quest Serial="Quest のシリアル番号" ID="3" Seat="2" />
  <Quest Serial="Quest のシリアル番号" ID="3" Seat="3" AvatarID="10"/>
</Settings>
値
説明

Serial

Questのシリアル番号を書きます。Quest のシリアル番号は、一度インストーラーを起動して Quest を接続すると表示されるほか、Quest 本体のつるの部分の QR コード上に書かれています。

ID

プレイヤーを識別するIDです。重複しないよう数字で指定します。0～99は生徒約、100 以上は教師役となります。

Seat

静止モード時の座席番号。1～8で指定します。　

AvatarID(任意)

使用するアバターのID。生徒役は0～82を、教師役は100以上の値を推奨しています。

Quest を後から追加する場合には、必ず設定ファイルへの追記が必要となります。

接続先の設定

接続先は設定ファイル Settings/settings.xml を編集します。

接続先が事前にわからない場合

UseFixedServerAddressにFalseを指定することで現在の環境から自動的にサーバーを見つけ接続します。この場合サーバーのIPアドレスはデフォルトの値で問題ありません。

settings.xml
<Settings>
  <!--サーバーアドレスを指定する。False の場合サーバー探索を使用。-->
  <UseFixedServerAddress>False</UseFixedServerAddress>
  <!--サーバーのアドレス-->
  <ServerAddress>127.0.0.1</ServerAddress>

接続先が事前にわかっている場合

UseFixedServerAddressにTrueを指定し <ServerAddress>xxxxxxxxxxx</ServerAddress> の xxxxxxxx を任意の IP アドレスに書き換えることでそのアドレスにつなぎに行きます。

サーバーの IP アドレスが分からない場合には、以下の方法で調べてください。

LogoMicrosoft Windows 7 - IP アドレスの確認方法 | HP®カスタマーサポート
settings.xml
<Settings>
  <!--サーバーアドレスを指定する。False の場合サーバー探索を使用。-->
  <UseFixedServerAddress>True</UseFixedServerAddress>
  <!--サーバーのアドレス-->
  <ServerAddress>127.0.0.1</ServerAddress>

アプリケーション設定ファイルで音量を設定する(任意)

本アプリケーションではプレイ中、常に端末の音量が一定に保たれます。

音量をデフォルトの値から変更したい場合は、設定ファイルを書き換えることで変更可能です。

settings.xml
<Settings>
  <!--Quest1 音量(0～15)-->
  <Quest1DeviceVolume>15</Quest1DeviceVolume>
  <!--Quest2 音量(0～15)-->
  <Quest2DeviceVolume>13</Quest2DeviceVolume>
</Settings>

音量は Oculus Quest1, Oculus Quest2でそれぞれ個別に設定が可能です。

音量は0(最小)～15(最大)となっているので、範囲内の値で設定してください。

プレイエリア・ボーダーサイズを変更する(任意)

プレイヤーが自由に動き回れる領域を横幅と奥行で指定する事が可能です。

<Settings>
  <!--プレイエリア横幅-->
  <PlayAreaWidth>8</PlayAreaWidth>
  <!--プレイエリア奥行き-->
  <PlayAreaDepth>5</PlayAreaDepth>
</Settings>

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