プレゼン用アセット作りのコツ

72FPSを目標値としましょう

ユーザーが安定した体験を得るために平均して72FPSを維持できるようなシーン作りを心掛ける必要があります。そのために意識するべき点を以下にまとめました。

パフォーマンスターゲットを確認しましょう

Sceneビューの左上Statsボタンを押すとレンダリングの状況を調べることができます。

  • フレームあたり50回のドローコールを目標(SetPass calls)

  • フレームあたり50,000〜150,000個の三角形(Tris)

あくまでも目安なのでシーンの状況によっては値が前後します。プレゼンシーン開発中はEditor上でこの値を意識しながら進めて頂ければと思います。

実機上でのフレームレートや実行状況の計測

OVR Metrics Toolを使用することで実機上でのフレームレートを計測できます。導入の方法はまず以下のページにアクセスしツールをダウンロードします。

ダウンロードしたファイルを解凍します。コマンドプロンプトよりダウンロードしたファイルの場所まで移動し、以下のコマンドを入力します。(事前にパソコンにadbがインストールされている必要があります。)

adb install OVRMetricsTool_v1.5.1.apk

インストールが完了したらOculus Questを被り、アプリ→提供元不明→OVR Metrics Toolを起動します。

起動したら「Enable Persistent Overlay」を有効にします。画面上に現在の実行状況を示すグラフが表示されたら完了です。

リアルタイムライトは極力使用しないようにしましょう

ハードの制約上リアルタイムライトを使用するとFPSが大幅に低下する恐れがあります。極力ライトはベイクして使用してください。以下にそれぞれ、リアルタイムライトの有無を計測した結果を記載します。

リアルタイムライト無し
リアルタイムライト有り
リアルタイムライト有り & 影あり

リアルタイムライトと影が最も負荷が高いので複雑なシーンでの使用は控えた方が良さそうです。

同一オブジェクトを大量に表示する場合

「GPU Instancing」を使用することでドローコールを大幅に軽減することができます。マテリアルの項目よりGPU Instancingを有効にできます。

同じ形状のオブジェクトを大量に表示する場合に使用をおススメします。

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