PresentationDocument.xml とは

PresentationDocument.xml とは

PresentationDocument.xml はプレゼン全体を定義します。プレゼンは複数ページを持ち、それぞれのページでアクションを実行できるようになっています。PowerPoint でいうところのスライドがページにあたり、ページをめくっていくことでプレゼンを行います。

ページアクションでは例えば以下のようなことが出来ます。

  • シーンの変更

  • スライドの表示

  • 動画の再生

PresentationDocument.xml は XML という HTML に似た形式で書きます。

プレゼン定義ファイルの骨組み

プレゼン定義ファイルは以下のような骨組みになっています。

ページを増やしたいときには <Page>~</Page>をコピーすることで増やすことができます。

<!-- ページアクション --> のところに、任意のページアクションを並べることでプレゼンの中身を構築できます。

<Page>~</Page>にDurationパラメータを追加することで指定した秒数経過後に自動でページ送りを行う機能を追加できます。

ページノート

ページごとにスライドノートを表示することができます。これをページノートと呼びます。

ページノートは、以下のようにページタグの直後に文章を書くことで定義できます。

文字数は、1行28字で15行くらいを目安としてください。また、<>& は特殊文字となりそのままでは入力できません。以下の表を参考にしてください。

特殊文字

入力方法

<

&lt;

>

&gt;

&

&amp;

ページアクション一覧

シーン

キネトスケイプではデフォルトで複数のシーンが用意されており、シーン変更のコマンドを使用することで切り替えることができます。

シーン変更

シーンは以下の一覧から指定できます。

シーン名

シーン内容

Hall_Dome

大学の講堂風のシーン

エレベーター昇降で360シアターと切り替えできる。

Showroom

自動車のショールーム

Showroom_Mountain

自動車のショールーム、景観が山に変わる

Photostudio

不動産の内見用の物件

Ikebukuro

池袋の駅前

Moon

月面、宇宙空間

Jungle

恐竜が正面にいる、ジャングル空間

Waterside

水面広がる洞窟の中

Kyoto

京都の街並み

プレゼン用アセットとはで作ったシーンも読み込めます。その場合のシーン名は .Windows.Android を含まないファイル名となります。

スライド

静止画や動画をスライドに表示させることができます。各シーンには「SCREEN」という名前でTargetに指定可能なスクリーンが用意されています。

スライド表示(静止画)

スクリーンオブジェクトID はシーンにあらかじめ置かれたスクリーンの ID を指定します。ファイル名はスライドのファイル名を指定します。ファイルは PresentationDocument.xml と同じ階層においてください。

スライド(動画)

スクリーンオブジェクトID はシーンにあらかじめ置かれたスクリーンの ID を指定します。ファイル名は動画のファイル名を指定します。対応しているのは mp4 です。 ファイルは PresentationDocument.xml と同じ階層においてください。

<Slide> は読み込み、<PlaySlideVideo> が再生 <StopSlideVideo> が停止です。読み込みと再生を別ページにすることで、読み込みによるラグを抑えることができます。

VRスクリーン

全天球動画・静止画を再生するスクリーンが各シーンに用意されています。

VRスクリーンの表示/非表示

VRスクリーンの表示・非表示を切り替えます。FadeTimeを指定することでフェードイン/アウトをさせながら表示・非表示を行うことができます。

VRビデオの読み込み・再生・停止(360度動画)

スライドとほぼ同じで、360動画を読み込みます。 ファイルは PresentationDocument.xml と同じ階層においてください。

StereoFormat には以下の値を設定出来ます。

  • none : 視差なし

  • sidebyside : 左右分割

  • overunder : 上下分割

VRスクリーン全天球画像の読込・再生・停止(360度静止画)

全天球画像を読み込み、表示します。Layoutには2D、3Dのどちらかを指定します。

  • 2D : 視差なし

  • 3D : 視差あり

2D、3Dに応じて用意する画像の枚数が異なります。

  • Left : 左目画像 及び 2D指定時に表示する画像

  • Right : 右目画像

画像は事前に4分割した画像を用意しておく必要があります。

上記分割画像を作るツールとしてSplit360Picture.exeが同梱されています。このexeに4分割したいファイルをドラッグ&ドロップすることで分割ファイルが生成されます。分割されたファイルは元のファイル名をベースとし以下のような連番でファイルが作成されます。

  • 元のファイル名

    • Sample.jpg

  • 出力されるファイル名

    • Sample-0.jpg

    • Sample-1.jpg

    • Sample-2.jpg

    • Sample-3.jpg

xmlに記載するファイル名は番号と拡張子を除外したファイル名を記載していください。(上記の場合"Sample"となります。)

VRスクリーンを回転

360動画、360静止画表示で使用するスクリーンを回転します。素材によって向きが異なる場合に向きを揃える用途で使用します。

VRスクリーン内側のオブジェクトを表示/非表示

VRスクリーン表示時にスクリーンの内側にある3D/2Dオブジェクトの表示・非表示を切り替えます。以下にサンプルシーンを用いた例を紹介します。

  • サンプルシーン

  • 内側のオブジェクトを表示(True)

  • 内側のオブジェクトを非表示(False)

アニメーション操作

UnityのAnimatorで作成したParametersを操作できます。

アニメーション(Bool)

シーンに置かれたオンオフのアニメーションを実行することができます。True と False は対になるようにしておくと、ページを巻き戻す時でもきちんと動きます。

アニメーション(Int)

シーンに置かれたアニメーションに整数値を渡し実行するアニメーションを切り替えることができます。

トランジション

シーン切り替えのトランジションアニメーションを指定することができます。

トランジションアニメーションの変更

指定した値に該当するトランジションアニメーションに切り替えます。以降ChangeSceneを実行すると指定したアニメーションでトランジションアニメーションが再生されます。

0

アニメーションなし

1

ブリンクトランジション

2

ムービートランジション

ブリンクトランジション

全天球ホールに移動後、次のシーンへ切り替えます。

ムービートランジション

全天球の動画を再生しながらシーンを切り替えます。事前にトランジション用のVRビデオを読み込んでおく必要があります。

トランジションVRビデオの読み込み

トランジションに使用する、360動画を読のみ込みます。 ファイルは PresentationDocument.xml と同じ階層においてください。

StereoFormat には以下の値を設定出来ます。

  • none : 視差なし

  • sidebyside : 左右分割

  • overunder : 上下分割

アンケート

参加者にアンケートを実施することができます。アンケートの回答はサーバーに送信されxlsファイルで閲覧することができます。

アンケートの質問を追加する

アンケートの質問を追加します。

アンケートを開始する

アンケートを開始します。表示される質問文、回答はAddQuestionで追加した順番です。

アンケートを終了する

アンケートを終了します。

全天球ライド

全天球ライドを表示/非表示

全天球ライドをプレイヤーの現在位置に表示/非表示します。

全天球ライド

全天球ライドパーティクルの表示

全天球ライドからパーティクルを発生させます。

  • Off:パーティクル生成を止める

  • Statinary:停止時のパーティクルを発生

  • Moving:前進時のパーティクルを発生

全天球ライドホワイトアウト開始/終了

パーティクルを大量に発生後、画面をホワイトアウトさせます。ライド中の場面切替に使用できます。

遷移時の床の表示/非表示切替

暗転トランジション、動画トランジション遷移時に床の表示非表示を切り替えます。

ボーダーの表示/非表示切替

ボーダーの表示/非表示を東西南北指定で切り替えます。

スイートスポットの表示/非表示

スイートスポットを画面に表示します。

スイートスポットのイメージ

その他

HUD 表示切り替え

頭に追従する HUD の表示を切り替えます。HUD にスライドやビデオを表示するには、Target として HUDScreen を指定してください。

警告エリア

警告エリアを表示・非表示にします。ターゲット名はシーンに置かれているものと被らなければ任意です。

プレハブ読み込み

プレゼン用アセットとはで作ったプレハブを読み込みます。

プレハブ名は .Windows.Android を含まないファイル名です。

アバターを半透明切替

アバターの表示を半透明/不透明に切り替えます。

エリアの移動

プレイエリアを移動します。移動元と移動先を指定します。範囲の長さ横幅は移動アニメーション中に表示される床のサイズを指定します。WidthとDepthを指定しない場合、プレイエリアのサイズが自動的に適用されます。

エリアの表示

指定した座標、サイズでエリアの表示を行います。WidthとDepthを指定しない場合、プレイエリアのサイズが自動的に適用されます。

アプリケーションの名称、バージョン、ビルド日時を表示

現在実行しているアプリケーションの名称、バージョン、ビルドした日付を画面上の任意の場所に表示します。

ナビゲーションパネルを画面に表示/非表示

オブジェクトを操作するナビゲーションパネルを画面に表示/非表示します。

6DoF/3DoF切り替え

DoFには以下の値を設定します。

  • 6DoF | 3DoF

3DoFは指定した座標に移動して3DoFに切り替わります。6DoFでは座標は無視され、6DoFに戻ります。

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